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二刀の竹刀規定は?大刀114cm・小刀62cmの基準と全剣連の二刀運用ガイド【試合前に確認】

公開:2026-11-01 / 原稿確認:2026年11月1日 / 運営:AI Mediaz

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この記事の結論

  1. 二刀の竹刀は一刀とは別の表(表2)で決まっています。大学生・一般の大刀は「114cm以下・男性440g以上/女性400g以上」、小刀は「62cm以下・男性280〜300g/女性250〜280g」です。
  2. 全剣連が公開している二刀の運用ガイドでは、試合中に竹刀が折れて代わりがなければ「試合不能で負け」、一刀用の竹刀での代用はできないとされています。
  3. 中学校体育連盟・高校体育連盟の大会では、申し合わせ事項で二刀を使えないことになっています。二刀で試合に出られるのは、主に大学・一般の大会です。
  4. 二刀を始めるなら、大刀と小刀を「セットで2組」用意し、両方とも計量と竹刀検査を通しておくのが確実です。
大刀は一刀より短く・軽く、小刀は重さに上限がある
大刀は一刀より短く・軽く、小刀は重さに上限がある。図を選ぶと拡大できます。

一刀の竹刀の基準(中学生・高校生・大学生・一般の長さ・重さ・太さ)は竹刀の基準(長さ・重さ・太さ)で詳しく整理しています。この記事では 二刀に絞って、表2の数値、中学・高校での扱い、全剣連の運用ガイド、試合前の準備を順番に確認します。

二刀の竹刀規定は?大刀・小刀の長さ・重さ・太さの一覧

全日本剣道連盟(全剣連)の「剣道試合・審判規則細則」は、竹刀の長さ・重さ・太さを表1(一刀)と表2(二刀)で定めています。二刀の表2は次のとおりです。

項目 性別 大刀 小刀
長さ 男女共通 114cm以下 62cm以下
重さ 男性 440g以上 280〜300g
重さ 女性 400g以上 250〜280g
先端部最小直径 男性 25mm以上 24mm以上
先端部最小直径 女性 24mm以上 24mm以上
ちくとう部最小直径 男性 20mm以上 19mm以上
ちくとう部最小直径 女性 19mm以上 19mm以上

※数値は国際剣道連盟(FIK)の規則(2023年7月26日改定)の表と、竹刀の基準(二刀の場合)を載せた2026年の大会要項(神奈川県)で一致を確認しました。全剣連の令和8年版PDFは表の文字を正しく読み取れなかったため、数値の照合はこの2つで行っています。

細則(第2条)の本文では、表のほかに次のことが決められています。

  • 竹刀は四つ割りで、中に異物を入れてはいけない
  • 長さは付属品を含む全長、重さは鍔(つば)を含まない
  • 太さは、先革の先端部の最小直径(対辺)と、先端から8cmの位置のちくとう部の最小直径(対角)で見る
  • 鍔は皮革か化学製品の円形で、直径9cm以下

押さえておきたいのは次の3点です。

  • 小刀だけ重さに「上限」がある:大刀は「〇g以上」ですが、小刀は「280〜300g」のように幅で決まっています。重すぎても不合格です。
  • 小刀は男女で太さが同じ:先端部24mm以上・ちくとう部19mm以上は男女共通です。
  • 二刀の表は区分が「大学生・一般」だけ:FIK版(英語・日本語)の二刀の表には、一刀の表のような中学生・高校生の欄がありません。

中学生・高校生は二刀を使える?

全剣連の試合・審判規則と細則の本文には、二刀を使える年齢の制限は見当たりませんでした。ただし、学校の部活動の大会では、次の申し合わせ事項で二刀が使えないことになっています。

  • 中学生:日本中学校体育連盟 剣道競技部の「令和8年度 申し合わせ事項」で、二刀は「使用させない」とされています(新潟県中学校体育連盟の掲載資料で確認)。
  • 高校生:全国高等学校体育連盟 剣道専門部の「令和7年度 申し合わせ事項」で、試合はすべて一刀で行い、二刀での試合は認めないとされています(山梨県高体連の掲載資料で確認)。

そのため、二刀の竹刀を本格的に用意するのは、主に大学生・一般の人です。高校生の年代でも、道場や地域の連盟が開く大会で扱いが違うことはありえるので、出場する大会の要項を確認してください。申し合わせ事項は年度ごとに見直されるため、最新年度の版も確認しておくと安心です。

二刀の大刀は一刀の竹刀と何が違う?

同じ大学生・一般でも、大刀は一刀の竹刀より短く・軽く設定されています。比較すると差がはっきりします。

大学生・一般 長さ 重さ(男性) 重さ(女性) 先端部(男性/女性) ちくとう部(男性/女性)
一刀(表1) 120cm以下 510g以上 440g以上 26mm/25mm以上 21mm/20mm以上
二刀の大刀(表2) 114cm以下 440g以上 400g以上 25mm/24mm以上 20mm/19mm以上
差 6cm短い 70g軽い 40g軽い 1mm細くてよい 1mm細くてよい

大刀の数値は、一刀の「中学生」の基準(114cm以下・男性440g以上・女性400g以上)と同じです。そのため店では、中学生用サイズの竹刀を大刀として案内されることがあります。ただし、大刀として使う竹刀も、検査では柄の長さ・構造などを含めて見られます(次の節)。

二刀を2本合わせた最低重量は、男性で440g+280g=720g、女性で400g+250g=650gです。片手ずつで扱う重さとしては軽くないので、購入前に店頭で持ち比べると安心です。

全剣連の二刀の運用ガイドには何が書いてある?

全剣連は、「剣道試合・審判・運営要領の手引き」のうち二刀に関する部分を改訂したPDFを公式サイトで公開しています。PDFの中に発行日や施行日の記載はありません。運用の解説と、Q1〜Q10の問答がまとまっています。竹刀選びに関係する点と、試合の進め方に関係する点に分けて整理します。

場面 運用ガイドの要点 選手がやること
試合中に竹刀が破損 代わりの竹刀がない場合は試合不能として負け 予備の大刀・小刀を試合場に持ち込む
代わりの竹刀 一刀用の竹刀は二刀の代わりにできない 予備も二刀の基準を満たすものを用意
大刀の柄の長さ 極度に柄の短い大刀は使わないよう、あらかじめ指導する(Q10)。柄の長さの規定は今後検討 柄を極端に詰めた竹刀は避ける
大刀の握り 握り位置は柄頭で判断するのが原則。鍔元を握って小手部を覆うなど明らかに問題がある場合は、合議のうえ反則になり得る。鍔競り合いなど密着した場面で鍔元を握るのは特に問題としない 握りの位置を指導者と確認
小刀での打突 大刀で相手の大刀を制していて、打った側の肘がよく伸びていることなどが条件。鍔競り合いでの小刀の打突は原則として有効としない 稽古で有効打突の条件を意識
鍔競り合いの形 小刀を下・大刀を上にして交差させる形を指導。逆の形はすぐ反則にはせず指導し、再三の指導でも繰り返せば合議のうえ反則(Q4) 正しい形を稽古で身につける
竹刀を落とした場合 落とすと同時に出した大刀の技は、すでに打突動作に入っていれば有効にできる。入っていなければ、残りの1本は一刀の重量基準を満たさないため有効にできない(Q8) —

ほかにも、相手の大刀が交差した二刀の中央に来なくても鍔と鍔が競り合っていれば特に問題としない(Q5)、大刀と小刀を交差させた構えは一つの構えとして差し支えない(Q7)、といった判断が示されています。

特に竹刀選びで大事なのが表の上の3行です。一刀なら予備の竹刀を1本持てば済みますが、二刀では 「破損した側と同じ種類(大刀なら大刀、小刀なら小刀)で、二刀の基準を満たす予備」 が必要になります。一刀用の予備しかないと、竹刀が折れた時点で負けになるおそれがあります。

細かな判断は審判の合議によります。規則・手引きの最新版は全剣連の公式ページで確認してください。

二刀を始める人の竹刀選びは?試合前の5ステップ

二刀の竹刀を用意してから大会の検査を通るまでを、順番に並べました。

ステップ1:出場する大会の要項を確認する 二刀を使えるか、どの規則(全剣連・FIK・独自規定)で行うか、検査の時間と場所を確認します。中学・高校の部活動の大会では二刀は使えません。大学の大会や地域の大会でも独自の決まりがある場合があります。

ステップ2:大刀・小刀を「2組」そろえる 本番用1組+予備1組が目安です。運用ガイドでは代わりがなければ負けとされているので、予備は大刀・小刀の両方が必要です。

ステップ3:自宅で長さと重さを測る 長さは付属品を含めた全長(柄頭から剣先まで)、重さは鍔を外して量ります。小刀は「上限」もあるので、280〜300g(女性250〜280g)に収まっているか必ず確かめます。キッチンスケールでも目安は分かりますが、ギリギリの竹刀は避けるのが安全です。

ステップ4:太さ・構造の自己点検をする 大会の検査では、全剣連が頒布する基準器で先端から約1.5cmの位置(先端部)と約8cmの位置(ちくとう部)の太さを測ります。ちくとう部は弦を外側・内側の両方の向きで測り、どちらも基準に届かないと不合格です。ささくれ・割れ・ビニールテープの巻き付け、先革や中結(先端から全長の約4分の1の位置)のゆるみも見られます。修理で竹を組み替えたり、重さ調整で内側を大きく削ったりして、竹の間に不自然なすき間ができた竹刀も不合格の対象です。日常の点検は竹刀の安全点検のチェック項目が使えます。

ステップ5:当日の竹刀検査を受ける 全剣連の検査要領では、おおむね次の流れです。

  1. 剣道用具確認証を提出し、記載内容を確認してもらう
  2. 柄革に名前が書かれているか確認
  3. 全長を測る
  4. 重さを量る
  5. 基準器で先革・ちくとうの太さ、先革の長さを測る
  6. ささくれ・破損や付属品、加工の有無など構造を確認する
  7. 合格した竹刀の柄革の中央に検印が押される

予備の大刀・小刀も検査に出しておくのがポイントです。検印のない竹刀は試合で使えない大会があります。試合規則が定める剣道具全体の決まりは試合規則が定める剣道具にまとめています。

二刀の竹刀はどこで買う?

二刀用の小刀は、一刀用ほど店頭在庫が多くありません。購入時は次を確認すると、基準外の竹刀を買うリスクを減らせます。

  • 商品ページに「小刀」「二刀用」と明記され、長さ・重さ(範囲)が書かれているか
  • 大刀として使う竹刀の長さ・重さが、表2(114cm以下・男性440g以上/女性400g以上)を満たすか
  • 柄の長さを極端に詰めた加工になっていないか
  • 試合用として買う場合、検査に通る太さかどうか店に問い合わせられるか

竹刀の価格帯や選び方の基本は竹刀の選び方と価格を参考にしてください。

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リンク先で申し込みや問い合わせがあった場合、当サイトに報酬が支払われることがあります。二刀用竹刀の取扱いや在庫・価格は、リンク先の公式ページで確認してください。

世界剣道選手権2027はいつ?どこで開かれる?

大会公式サイトと全剣連のプレスリリース(2026年10月27日)によると、第20回世界剣道選手権大会(20WKC)は2027年5月27日(木)〜30日(日)、日本武道館(東京都千代田区) で開かれます。全剣連の寄付金募集趣意書では、世界60余りの国・地域からの参加が見込まれています。出場できるのは、国際剣道連盟(FIK)の加盟国・地域などです。全剣連は、2026年11月3日の全日本剣道選手権大会の会場で20WKCの入場券を先行販売すると発表しています。

世界大会を統括するFIKの規則にも二刀の竹刀の表があり、数値はこの記事の表2と同じです。二刀の選手を観戦するときは、大刀と小刀の長さの違いや、鍔競り合いで小刀が下・大刀が上になっているかに注目すると、規則の決まりが試合でどう表れるかが分かりやすくなります。

よくある質問

Q1. 中学生用の竹刀を二刀の大刀として使えますか? 数値(114cm以下・男性440g以上・女性400g以上)は一刀の中学生基準と同じです。ただし大会では構造も見られ、全剣連の運用ガイドでは極度に柄の短い大刀は使わないよう指導するとされています。使う前に検査要件を大会側に確認してください。

Q2. 小刀は軽ければ軽いほど有利ですか? 小刀には重さの下限と上限があり、男性280〜300g、女性250〜280gの範囲外は基準を満たしません。軽すぎる小刀は不合格になります。

Q3. 試合で竹刀が折れたら、一刀用の竹刀を借りてもいいですか? 全剣連の運用ガイドのQ&A(Q3)では、一刀用の竹刀は二刀の代わりにできないとされています。代わりがなければ試合不能で負けになるため、二刀用の予備を用意してください。

Q4. 高校生は二刀で試合に出られますか? 高体連の大会では出られません。全国高体連剣道専門部の申し合わせ事項(令和7年度)で、試合はすべて一刀で行い、二刀での試合は認めないとされています。中体連も二刀は「使用させない」としています。それ以外の大会は、要項で確認してください。

Q5. 鍔の大きさや重さに決まりはありますか? 細則では、鍔は皮革か化学製品の円形で直径9cm以下とされています。竹刀の重さは鍔を含めずに量るので、重い鍔を付けても重量の基準を満たしたことにはなりません。

Q6. 予備の竹刀も検査を受ける必要がありますか? 多くの大会では、検査に合格した竹刀に検印が押され、試合場で確認されます。予備も含めて検査に出しておくと、破損時にすぐ持ち替えられます。

Q7. 規則はまた変わりますか? 運用ガイドでは、一刀を含めた竹刀の柄の長さの規定を、全剣連の「竹刀及び剣道具安全性検討特別小委員会」で今後検討するとしています。決定した内容ではないため、全剣連の公式発表を確認してください。

参考資料

公開時の確認日:2026年11月1日。資料の公開日・対象時点は各リンク先をご確認ください。