剣道の目印と名札の規定|目印は長さ70cm・幅5cm、面紐は40cm以下
公開日:2026年10月28日。公式の仕様・基準と、説明用の計算例を区別しています。
結論
全日本剣道連盟(全剣連)の「剣道試合・審判細則」では、試合者の目印は全長70cm・幅5cmの赤と白の2色で、胴紐の交差する位置に二つ折りにして着けると決められています(細則第4条)。
名札は細則の第4図のとおりとし、中央の垂れに着けます(細則第5条)。第4図では、黒または紺色の布地に、所属団体名を横書きの白文字、姓を縦書きの白文字で入れる形が示されています。
あわせて、試合・審判運営要領では面紐の長さを結び目から40cm以下としています。審判員は試合の前に、剣道着・袴・目印・名札が規則に合っているかを確認します。大会によって独自の取り決めがあるため、最後は出場する大会の要項で確認してください。
根拠:規則・細則・運営要領の該当箇所
目印・名札・面紐などの「着け方」に関わる決まりは、規則本体よりも細則と運営要領に書かれています。主な条文を一覧にしました。
| 項目 | 決まり(要約) | 根拠 |
|---|---|---|
| 目印 | 全長70cm・幅5cmの赤と白の2色。胴紐の交差する位置に二つ折りにして着ける | 細則第4条 |
| 名札 | 第4図のとおりとし、中央の垂れに着ける。黒または紺の布地、所属団体名は横書き白文字、姓は縦書き白文字 | 細則第5条・第4図 |
| 面紐 | 結び目から40cm以下 | 運営要領(試合者要領3) |
| 剣道具の着装 | 試合中に乱れないよう堅固に着装する | 運営要領(試合者要領3) |
| 服装 | 剣道着・袴。清潔で、綻びや破れのないもの | 規則第5条、運営要領(試合者要領2) |
| 剣道着の袖 | 肘関節を保護する長さを確保したもの | 細則第3条の2 |
| 審判員の確認 | 試合開始前に剣道着・袴・目印・名札の適否を確認する | 運営要領(審判員要領) |
面・小手・胴・垂そのものの条件(面ぶとんの長さ、小手のえぐり2.5cm以内など)は細則第3条にあり、試合規則が定める剣道具で整理しています。
数字と手順
目印の長さと着け方
目印は全長70cmです。二つ折りにすると、折った状態の長さは70÷2=35cmになります。幅は5cmです。
- 赤か白か、自分の色を確認します。どちらの色になるかは、大会の組み合わせや進行の決まりで指定されます。
- 目印を二つ折りにします。
- 背中側で胴紐が交差する位置に、折り目の部分を通して着けます。
- 試合中に外れないか、軽く引いて確かめます。
細則の文言は「胴紐の交差する位置に、二つ折りにして着ける」です。結び方までは細則に書かれていないため、指導者や大会の運営に従ってください。目印を各自で持参するのか、会場で受け取るのかも大会によって違う可能性があるため、要項の持ち物の欄で確認しておきます。
名札(垂ネーム)の書き方と位置
- 位置:垂の3枚のうち、中央の垂れに着けます。
- 布地の色:黒または紺色。
- 文字:所属団体名を横書き、姓を縦書きで、いずれも白文字。
名札の寸法と文字の配置は細則の第4図に示されています。武道具店で「垂ネーム」「ゼッケン」として作る場合は、試合で使う予定があることを伝え、第4図の形に合うか確認してから注文します。学校や団体でそろえて作る場合は、団体名の書き方も事前に決めておきます。
面紐の長さ
面紐は結び目から40cm以下です。結んだあとに、結び目から紐の先までを測ります。
計算例:結び目から先が左右とも46cmある場合、46−40=6cm長いので、両方とも6cm以上短くするか、結び方を変えて40cm以下に収めます。紐を切るときは、ほどけないように端の処理も考えておきます。面の採寸や着け方は面の測り方とフィットにあります。
試合前のチェック表
| 確認すること | 基準 | 確認方法 |
|---|---|---|
| 目印の長さ・幅 | 全長70cm・幅5cm | メジャーで測る |
| 目印の位置 | 胴紐の交差する位置に二つ折り | 背中側を人に見てもらう |
| 名札の位置 | 中央の垂れ | 垂を着けて正面から見る |
| 名札の色・文字 | 黒または紺の布地、白文字(団体名は横書き、姓は縦書き) | 名札を見て確認 |
| 面紐 | 結び目から40cm以下 | 面を着けて結んだ状態で測る |
| 剣道着・袴 | 清潔で綻び・破れがない。袖は肘関節を保護する長さ | 着て鏡で確認 |
| 竹刀 | 区分ごとの長さ・重さ・太さ | 竹刀の基準と照らす |
規則とずれやすい点
次の表は、条文と照らして「この状態だと規則の文言と合わない」点をまとめたものです。
| 状態 | 規則の文言 | 根拠 |
|---|---|---|
| 目印を胴紐の交差する位置以外に着けている | 胴紐の交差する位置に二つ折りにして着ける | 細則第4条 |
| 目印の長さ・幅が違う(短く切った、太い布を使った) | 全長70cm・幅5cm | 細則第4条 |
| 名札を左右の垂れに着けている | 中央の垂れに着ける | 細則第5条 |
| 名札が白地に黒文字、または姓名の両方を入れている | 黒または紺の布地に白文字、姓を縦書き | 細則第4図 |
| 面紐が結び目から40cmを超えている | 結び目から40cm以下 | 運営要領(試合者要領3) |
| 剣道着の袖が肘にかからない | 肘関節を保護する長さ | 細則第3条の2 |
| 剣道着・袴に破れやほつれがある | 清潔で、綻びや破れのないもの | 運営要領(試合者要領2) |
規則・細則・運営要領の関係
全剣連の試合の決まりは3層になっています。「剣道試合・審判規則」が大もとの決まりで、竹刀・剣道具・服装の種類などを定めます。「剣道試合・審判細則」は規則の細かい基準で、竹刀の長さ・重さ、目印、名札の形はここにあります。「剣道試合・審判運営要領」は運営の手順で、面紐の長さや、審判員が試合前に何を確認するかが書かれています。3つとも同じPDFにまとめて掲載されています。条文を探すときは、目印・名札なら細則、面紐や着装なら運営要領を見ると早く見つかります。
医療上の理由でサポーターなどを使う場合は、細則第7条で「医療上必要と認める場合に限り使用できる」とされています。使う予定があれば、事前に大会の運営に確認してください。
学校・団体で名札をそろえる手順
- 団体名の表記を決める:学校名・道場名を正式名にするか略称にするかを、指導者と決めます。大会の申込書と同じ表記にしておくと照合しやすくなります。
- 第4図の形を店に伝える:布地の色(黒または紺)、白文字、団体名は横書き、姓は縦書きであることを伝えます。
- 同じ姓の部員を確認する:名札には姓だけを入れるため、同じ姓が複数いる場合の扱いを指導者・大会の運営に確認しておきます。
- 納期と試合日を照らす:注文から届くまでの日数を店で確認し、試合の日程に間に合うかを確かめます。
- 届いたら位置を確認する:中央の垂れに着け、正面から曲がっていないかを見ます。
大会当日に確認されること
運営要領の審判員要領では、審判員が試合開始前に次の2つを確認するとしています。
- 剣道着・袴・目印・名札の適否(規則第5条、細則第4条・第5条にもとづく)
- 剣道具・竹刀・つばの適否(規則第3条・第4条、細則第2条・第3条にもとづく)
竹刀については、大会によって開会前の計量や竹刀検査が行われます。全剣連の「竹刀検査要領」では、検査に合格した竹刀の柄革に検印を押し、試合場で審判主任・審判員が検印などを確認する流れが示されています。目印と名札は、竹刀のように事前の検査があるとは限らないため、家を出る前と面を着ける前の2回、上のチェック表で確認しておくと安心です。
竹刀の長さ・重さの区分は竹刀の37・38・39の違いで、学年別に整理しています。
注意
- 細則第15条では、剣道具・剣道着の一部の基準(細則第3条第2号〜第4号、第3条の2)に合わない場合、当面の間は不正用具とせず、試合終了後に審判員が注意を与えるとしています。目印・名札の扱いは大会の運営に従います。
- 大会によっては、名札の着用や目印の用意について独自の決まりがあります。出場する大会の要項を必ず確認してください。
- 小学生の大会や地域の大会では、全剣連の規則をもとに一部を変えて運用していることがあります。
- 名札の注文には日数がかかる場合があります。試合の日程から逆算して、早めに店に確認してください。
- 規則・細則は改正されることがあります。このページは2026年10月27日に確認した版をもとにしています。
よくある質問
剣道の目印の長さは何センチですか?
全長70cm、幅5cmです(細則第4条)。色は赤と白の2色です。
目印はどこに着けますか?
胴紐の交差する位置に、二つ折りにして着けます(細則第4条)。
名札(垂ネーム)にはフルネームを入れますか?
細則の第4図では、姓を縦書き、所属団体名を横書きで入れる形です。名は含まれていません。大会で別の指定がある場合は要項に従ってください。
名札の色は自由ですか?
第4図では、黒または紺色の布地に白文字です。
面紐の長さに決まりはありますか?
試合・審判運営要領で、結び目から40cm以下とされています。測るのは結び目から紐の先までの長さです。長い場合は、結び方で調整するか、紐を短くしてから端がほどけないように処理します。
出典
- 全日本剣道連盟「剣道試合・審判規則/剣道試合・審判細則/剣道試合・審判運営要領」(PDF) https://www.kendo.or.jp/wp/wp-content/uploads/2026/06/kendo-shiai_regulations-R8_passnashi.pdf (確認日:2026年10月27日)
- 全日本剣道連盟「竹刀検査要領」(令和6年3月、PDF) https://www.kendo.or.jp/wp/wp-content/uploads/2024/03/guide-for-shinai-inspection.pdf (確認日:2026年10月27日)
- 全日本剣道連盟「全剣連書庫」 https://www.kendo.or.jp/knowledge/library/ (規則・要領の掲載先。当サイトの確認日:2026年10月12日)